ハート流布少年の備忘録

良いと思ったことや作品を「いいね!」と言うためのブログ

ストームライダー(自分にとっての)ラストフライトしてきた話

初めて会った時は「大嫌い」でした。

だって操縦はむちゃくちゃだし、怖いし、毎回死ぬかと思ってたし。

でも、それがいつしか「面白い」に変わり、

年頃にはやる時はやってくれるかっこいい所が「大好き」になっていた。

 

何のお話かはタイトルを見ればお分かりになると思います。

私の大好きだった冒険とイマジネーションの海、東京ディズニーシーのアトラクション、ストームライダーに登場したキャプテン・デイビス

彼は先日、2016年5月16日に東京ディズニーシーでの任務を終え、別の時空へと旅立ちました。

 

本当は行かないでおこうと思ったのですが、やっぱり私もお別れを言いたくて、5月16日にストームライダーでの「個人的ラストフライト」をしてきました。

ラストフライトをしてみて、いろいろ思ったこととか思い出とかがぶわっと溢れてしまったので、記録として記事に書いておこうと思います。

書かないと、無理。気持ちの整理つかない。

 

 

ラストフライト前のうじうじ期間

ラス回というものには、一度だけ参加したことがあります。

2015年4月5日のミスティックリズムラス日ラス回です。

あの時は雨の中11時間くらい地蔵して、友人にずっとファッショナブルイースターの良さを教えてもらっていたなぁ。

ミスティックリズム自体は一緒にラス回を観た友人とも何回か観てきたショーで、1番というわけじゃないけど、シーではお気に入りの場所でした。

なのでラス回をいざ観てみると自然と涙がこぼれてきました。

ですが、その時、ふと思ったことがありました。

「ミスティックリズムが終わるとは思ってなかったな」

それから、こうも思いました。

「いつか私の大好きなストームライダーも終わる日が来るのだろうか」

「もしもストームライダーが終わってしまうなら、その時私はどうするのだろう」

 

……まぁ、それから一ヶ月くらいして、まさかストームライダークローズの一報が入るとは思ってもみませんでしたが。

あー、なんでこういう時の勘って当たるんでしょうね。

 

クローズが決まってからは、あんなに大好きで、シーに行く度に乗っていたストームライダーから離れた時期もありました。

だって乗ったら、「あぁでももうすぐ終わっちゃうんだ」っていうのを意識しちゃう。

乗ると悲しくて辛い気持ちになったので、ちょっと距離を取っていたわけです。

 

 

いざ、ラストフライト

そんな感じでうじうじなよなよしてたのですが、どんどんクローズ日が近づいて来ると、もう一度デイビスに会いたい、ストームライダーに乗りたいという気持ちが強くなっていきました。
 
ただ、ほんとのほんとにラストフライトだぞっていうのには乗れないな、と思いました。
「だってラストフライトとか、絶対泣く。好きっていう気持ちが強すぎて、精神保てなそう、無理」っていう頭悪そうな理由が一番にありますが、それだけ好きだったものが消えていく姿を見たくなかったんだと思います。
そんなこんなで、16日の昼頃にスタンバイで乗ることに。
 
 

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 待ってる時はドキドキしておりましたが、周りの人たちの温かな会話をこっそり盗み聞きして癒されてました。

「なくなっちゃうのさみしいね」「ストームライダーが好きだった人は辛いだろうね」「本当に大好きだった人とかは乗ったときどうなるのかな、号泣するのかな」

そうです、あなたの隣に実はいますよ。

大好きすぎて、スタンバイ列にいると聞こえるCWCの機械の音で号泣しそうになっている人間がいますよ。

とは言えないまま、ついに私的ラストフライトへ。

 

プレショーまではなんとか泣かずに済んでいたのですが、座席座って、キャストのお姉さんの「Have a safe flight!」とデイビスの声を聞いてたらもうダメだった。

スーッと涙が幾つも頬を伝い、ストームライダー2が鼻の差でリードしたところも視界が滲んでよく見えません。

周りの人に迷惑かけたくないし、嗚咽が出ないように努力するんですが、鼻水は出るわ、「ゔぇ…」みたいな変な引きつった声は出るわ…。

こんなに昼から泣いてしまって申し訳ないとは思ってました。でも一番好きなアトラクションで、一番思い入れがあって、シーに行く理由の半分がストームライダーだった人間にとって、クローズってかなり大きい出来事なんです。

メイプルシロップアプリコットパイをエレクトリックレールウェイの前で食べているデイビスやホライズンベイレストランで毎朝朝食を搔き込むデイビス、CWC前のベンチでストロベリーポップコーンをつまむデイビスやストーム消滅後に眩しそうに目を細めながら空を眺めて満足そうにため息をつくデイビス等々を妄想してきた私にとって、クローズは二度とデイビスの声を直接聞けなくなる、イマジネーションの源泉が無くなることと同義だったのです。

おかしいな…。泣かないためにマジもんの、本当の意味でのラストフライトは避けたはずなのになぁ…。

ほんと、これでもうお別れなんだと思ったらぶわっと涙が出できました。

 

このまま終始泣きっ放しになっちゃうのかなぁと他人事のように思っていましたが、その心配もなくなりました。

デイビスがいつものように(?)ストームの中に突っ込んで、エンジン再起動させようと奮闘する様子を見ていたら、自然と涙が引っ込んで笑顔になってしまっていたから。

ただ、ただ、楽しかった。

こんなにワクワクして、ストームライダー2と一緒に空を飛んでいる感覚を味わったのは初めてかも知れません。

 

フライトはあっという間に終わり、見事なダイビング後にはゲストから温かい拍手がありました。

これも今まで乗ってきて初めての経験でした。

しかも、デイビスたちの最後の台詞の時には拍手を一旦止め、「じゃあな!」の後にもう一度拍手をするというよく訓練されたゲストの方たちと乗り合わせたので、私的ラストフライトを存分に楽しめました。

その温かな雰囲気に、一度止まった涙がまたしても出てきてしまいました…。

本当に優しいゲストの皆さんと共にストームライダーに乗れてよかった。

 

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ミッション終了後に外へ出ると、雲が晴れて日差しがCWCの建物を照らしていました。

不思議と、私も晴れやかな気持ちに。

クローズすることに対しては遣り切れない思いがありますが、ラストフライト後はもうそういうのもすっとどこかへ行ってしまいました。

ありがとう、デイビス

またどこか、別の時空で会うことがあれば、その時はよろしくね。

 

 

クローズ後の今、思うこと 

ストームライダークローズにあたって、ネット上では様々な意見が聞かれたかと思います。

クローズ反対の声もあった。クローズ当日にもいろんな人のいろんな意見があった。

 

けどね、クローズのその日に乗って思ったのは、そういうごちゃごちゃしたものを超えて、たくさんの人がストームライダーを愛してくれていて本当に良かったということ。 その愛が溢れている現場に立ち会えて本当に良かったなということです。

今まで死ぬほど乗ってきたとか、最近乗ってなかったとか、数回しか乗ってないとか、すげー好きだったとか、そこまでじゃないけどなんとなく無いと寂しいとか、そんなもん別に関係なかった。

私はシーのアトラクションの中で一番ストームライダーが好きでこじらせてしまった人間のうちの一人ですが、ストームライダーを好きになって良かったし、ストームライダーを楽しむたくさんの人たちの姿を見れて本当に幸せでした。

だから、ストームライダーのラストフライトに関して何か負い目のようなものを感じている人がもしいたら、その必要はないと思います。

皆さんがそれぞれのラストフライトで楽しめたのなら、それでいいよ!学級会なんてもう開かなくていい、きっと!

 

 

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 そして、今までいっぱいいろいろ書いてきてはみましたけど、やっぱりどれも単なる言葉にすぎなくて、自分の中のストームライダーの気持ちを正確に表せているわけではないと思います。

どんだけ言葉を並べても、本当に言いたいことを言えるわけではない……。

私自身ですら、悲しいんだか切ないんだかストームライダーがクローズした今の気持ちはよくわからないままですが、最後にこの曲でも紹介して本記事をむりやり終わらせます。

 


宇多田ヒカル「花束を君に」(30s Version)

どんな言葉並べても 真実にはならないから

今日は送ろう 涙色の花束を君に

( 大切なものに別れを告げなければならないとき、宇多田さんの歌詞がこんなに響くとは)